Cheap Trickのテキスト書庫

Cheap Trickファンサイトで過去に書いた文を加筆訂正して転載します

【Discography】Special One(2003)

Special One(2003)

1.Scent Of A Woman
2.Too Much
3.Special One
4.Pop Drone
5.My Obsession
6.Words
7.Sorry Boy
8.Best Friend
9.If I Could
10.Low Life In High Heels
11.Hummer Bonus Track(Japanese edition only)
12.Special One(Japanese version)

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ビル・エドワーズが設立したインディーズ・レーベルBig 3に移籍してリリース(日本ではビクター・エンターテインメント)された、14枚目のスタジオ・アルバム。Billboard 200で最高位128位を記録。

ジュリアン・レイモンドが作曲でクレジットされている"My Obsession"、スティーヴ・アルビニが作曲とプロデュースでクレジットされている"Sorry Boy"を除く全曲が、メンバー自身によって書かれている。メインのプロデューサーはクリス・ショウとバンド・メンバー。"Special One"はバンドとジャック・ダグラス、"Low Life In High Heels"はバンドとスティーヴ・アルビニの共同プロデュース。"Hummer"はDan The Automatorがプロデュースとミックスを担当している。

アルバム「Cheap Trick」(1997)のレコーディング・セッションでデモが録音された"My Obsession" "Low Life In High Heels"以外の曲は2001年以降に書かれたと言われており、"Scent Of A Woman" "Too Much" "Special One" "Words"の4曲は、アルバムのリリース前にライブで演奏されていた。異なる時期に書かれ、結果的に8つのレコーディング・スタジオで録音された、非常にバラエティに富んだ作風のアルバムである。

オリエンタルな音のアレンジが施された"Special One"(歌詞は、メンバーが受け取った日本のファンからの手紙がヒントになっている)、ギターの持続低音が特徴的な"Pop Drone"、ダンサブルな"If I Could"といった、実験的な曲を含む内容は整合感があるとは言い難いが、バンドの優れたメロディ・センスが全編貫かれ、曲単位で見るとクオリティは高い。

日本版CDには2曲のボーナス・トラックを収録。"Special One"のJapanese versionは、日本語の歌詞をのせたバージョン。"Hummer"はCDのリリース前に急遽追加された、"Low Life In High Heels"の別ミックスである。

※輸入盤初回プレス(限定75000枚)には、以下のビデオを収録したボーナスDVDがついてきました。
1."Say Goodbye"のプロモ・ビデオ
2."Hot Love" (ライヴDVD/ビデオ「Music For Hangovers」より)
3."Hard To Tell"(ライヴDVD/ビデオ「Silver」より)
4."Woke Up With A Monster"のプロモ・ビデオ
5.1stアルバムのプロモーション・ライヴ映像より"He's A Whore"